| 電話をかける前に、“もしもし”からシミュレーションするの
真樹「でも、みわっちも、第一印象は、見た目と全然違うよね」
美和「そうかなー」
真樹「なんか、文章にしちゃうとわかりにくいけど、すごいしゃべり方が遅いじゃん」
美和「うん」
真樹「それも、外見からはすごいギャップがあるじゃない。毎回電話して、出ると“もしもしぃー、みわですぅー”みたいな(笑)。ものすごい頭の悪そうな感じがあるからさ」
美和「うるさいよ(笑)」
真樹「すごいギャップがある」
美和「真樹ちゃんは、早いよね、電話」
真樹「早い? 私、電話嫌いなの」
美和「早いよね。用件をパッパッパッパッってしゃべるよね」
真樹「それは、すごいみんなに言われるの」
美和「それも逆の意味でギャップだよね」
真樹「電話がすごい苦手。ずっと長年一緒に遊んでる理恵子(注・CoCoの元メンバーの三浦理恵子さんのこと)でさえ、たまに“電話切りたい?”とか、“今、話したくない?”って言うぐらい、なんかダメなんだよね」
美和「なんで?」
真樹「何を話していいかわからないから」
美和「ホント?」
真樹「でも若いときは、たぶん長電話してたと思うんだけど、だんだんしなくなって。そしたら今では、例えば好きな人と電話で話してても、3分だよ」
美和「好きなのに?」
真樹「好きなのに3分」
美和「ホントに好き?(笑)」
真樹「ホントに好きだけど、携帯とか切ると時間が出るじゃない。普通で3分何秒とかそんな感じ。長電話したなと思っても、6分とか7分とか」
美和「へー。電話料金が安くて助かるね」
真樹「だから、よく“携帯はいくらかかる?”とかいう話をするでしょ。私、絶対に1万円以内だもん」
美和「ホントに? ヘー、うらやましい」
真樹「メールをするようになったから、何もそういうのがなかったときよりはちょっと増えたけど、それはメールのお金が増えてるだけで、電話は全然増えてないと思う。むしろ減ったと思う」
美和「えー。私は2万弱ぐらいだよ」
真樹「それがわからないの。何でそんなにしゃべれるんだろうと思って」
美和「え、なんかいっぱいあるじゃん。1日の中でむかついたこととか、誰かに聞いてほしくない?」
真樹「うーん。この間、初めてみわっちと長電話したでしょ。あれ、電話切ったあとに、すっごいしゃべったなと思ったもん」
美和「ホントに? あんなの1日1回はしてるよ」
真樹「ホント?」
美和「もっと話そうよ」
真樹「今でも、電話をかける前に、“もしもし”からシミュレーションするの、頭の中で」
美和「何それ?(笑)」
真樹「だから、“もしもし、今大丈夫?”って切り出して、用件はこれを話して、これを聞いて、そしたらあとはもうないなと。だから、たとえ相手が好きな人でも、なんか、話すことがないんだよね。昔はね、1時間とか2時間とか、たぶん普通に話してたんだけど、今は無理」
美和「あ、そう。電報で済みそうだね(笑)」
真樹「ホントに済むよ(笑)」
美和「“チチキトク、カエレ”みたいな(笑)」
真樹「でもそれぐらい早いよね」
美和「早いの。ちょっと冷たいんだよね」
真樹「そうなの。言われるの、よく。友達だけじゃなくて、目上の人に対してもそうなのね。一応敬語とか使って、自分はすごい気を遣ってるつもりなんだけど、(明石家)さんまさんにも“電話嫌い?”って聞かれて、“え、嫌いじゃないですよ”って言うと、“電話、へただよね”って。なんかいつも、電話出て、普通に私は、“ハイ、ハイ”って聞いてるんだけど、“怒ってる?”とか“寝てた?”って絶対聞かれるの」
美和「ホント? なんでだろう」
真樹「楽しく話してるんだけど、私は」
美和「練習してこうよ、これから、毎日」
真樹「今さらね(笑)。いいよもう、これで」
美和「だって、会うと、いっぱいお話するよね」
真樹「そう、いっぱい話すんだけど。だから、すごい困るの。友達だったら、そういうのをわかってくれるでしょ。でも、例えば、それが、ちょっといいなと思っている人とか、素敵だなと思う人とかと話しててもそうだから、気持ちが伝わらないの」
美和「あー、せっかく声を出してるのにね。伝えてかないと(笑)。真樹ちゃん、そういうとこあるよね。好きな人に対して、なんかこう、ちょっと幕をはるよね」
真樹「うーん、そーかなー」
美和「うん、いつも思う。私に話しているときのほうが、たぶん、100倍面白いよ(笑)」
告白するために、体育館の裏に好きな人をやっと呼び出した小学生みたいな状態でさ
真樹「そーかなー。なんか、緊張するんだよね、好きな人と話していると。カワイくない?(笑)」
美和「カワイイのに、いつもそれを見せないようにするの。一回、真樹ちゃんがすごく好きな人、気に入ってた人かな、に会ったときに、たまたま一緒にいたときがあったの」
真樹「え、誰だろう?」
美和「偶然会ったじゃん。なんかいきなり顔がかわって、私に向かって、“ねえ、髪の毛さ、毛が立ってたりとかしない?”って(笑)。“マスカラとれてない? ねぇ、てかってる? てかってる?”って言うの。“どうしたの?”っていう感じで。お友達の舞台を見に行ったときだったんだよね。舞台を終わって、挨拶をしにいくときに、いきなり私に聞いてくるのよ。“どうしたんだろう。なんかそのお友達にライバル意識とかあるのかな”と思って、わけがわかんなかったの。そしたら、気に入ってる人がいたみたいで、すっごいすました顔で、満面の笑みで“あ、久しぶりぃ〜”って(笑)。で、全てが終わってから、“ちょっとあの人、気に入ってたことがあって”って言うの。“えー?”みたいな」
真樹「そんなだった?」
美和「面白かったね、あのとき。なんか、告白するために、体育館の裏に好きな人をやっと呼び出した小学生みたいな状態でさ(笑)」
真樹「でも、本人がいると、すごい普通なんだよね。普通っていうか、目立てないの」
美和「お菓子とかあげてる?」
真樹「あげない」
美和「なんであげないの? なんのためにやってるの?(笑)」
真樹「そういうためにやるものなんだ?(笑)」
美和「私にだって、いつも“お菓子作ったんだけど、食べて”とか持ってくるのに、好きな人とかに、全然あげないんでしょ」
真樹「あげない」
美和「意味ないじゃん(笑)」
真樹「なんかねー、ヘンにすごい遠慮しちゃうっていうか、“あー、こんなの持っていったら、食べなきゃいけないと思って、食べたらかわいそうだな”とか」
美和「なんで、あんなおいしく作れるのに、そんなこと思っちゃうの?」
真樹「だから私、結婚できないと思うの(笑)」
美和「結婚ねー」
真樹「男の友達とか、なんとも思ってない人には、こうやってみわっちと話してるみたいに、全然平気で、普通にできるんだけど、ちょっとでも好きだと、絶対なんか、そういうふうにできない」
美和「へー。私はできることはどんどん見せてくけどね」
真樹「それがすごいなと思って。見せられないっていうか、トイレに行くのも恥ずかしいもん」
美和「えっ? アイドル!(爆笑)」
真樹「笑いすぎだよ」
美和「ホントに?」
真樹「ホントなの」
美和「トイレぐらい、誰だって普通に行ってるよ」
真樹「そうなんだけど。だから、一緒に部屋にいたりとかするでしょ。すっごいトイレに行くタイミングが、なんか……」
美和「どうするの?」
真樹「我慢するの」
美和「えーっ、膀胱炎になっちゃうよ(笑)」
真樹「だから、泊まりとか旅行とかあったら、すっごい便秘になるし」
美和「へー。疲れない? 自分が」
真樹「うーん、わからない。疲れているかどうかもわからない。ずっとそうだから」
美和「へー」
真樹「だから、人と一緒に住めないと思うの」
美和「あっ、そー。慣れれば平気じゃないの?」
真樹「えー、わかんない。今まで慣れたことがないから」
美和「じゃあ、すっぴんとかを見せるのは?」
真樹「すっぴんは、お化粧嫌いで最初からすっぴんだから、平気なの」
美和「ハンバーガーとか食べれないとか言っちゃう? もしかして」
真樹「今は食べれるようになったけど、前は食べれなかった。大きい口をあけて、ご飯を食べるとかできなかった、昔はね」
美和「ホント?」
真樹「だから、初めてデートしたときに、ファーストフードで、ハンバーガーを買ってくれたんだよね。だけど、それを食べるのがイヤで、会話がなくて、背を向けた状態でお互い食べて、ちょっといたたまれなくなって、帰ったの」
美和「帰っちゃったの?」
真樹「後楽園ね、それ(笑)」
美和「カワイー。それ、すごいね。私と全く逆だね。“そんな大口あけて食べてるのがいやだったら、私のこと好きじゃなくていい”と、私は思っちゃう」
真樹「ホントはそうだよね、たぶん。ホントはそのほうがいいと思うから、そうしたいんだけど、別に、隠したり、いつわったりするつもりはないんだけど、好きな人が前にいて、ご飯食べると、食欲がなくなるの、ホントに(笑)」
美和「ウソー(笑)」
真樹「あとでおなかがすいたりするんだけど。そのときは、ホント、“おなかがいっぱい”とか思っちゃって、いつも、“あんまりご飯食べないよね”とか言われちゃうの。でも、絶対食べてほしいじゃん、相手は。だから、いっぱい食べたいんだけど、ホントにおなかがいっぱいになっちゃうの」
美和「胸がいっぱいってやつね、いわゆる」
真樹「そう。それで、“だめだこれは。飲んでハイな状態になっちゃおう”と思って、飲みすぎるとたいてい失敗するの(笑)」
美和「出ちゃうんだ、本性が」
真樹「そう。それも、普段よりもダメなほうにいくでしょ」
美和「わかるわかる。なんか言うことが、裏目に出ちゃったりね」
真樹「勢いつけて飲みすぎて失敗するか、すごい緊張して、打ち解けるまでにすごく時間がかかるか、どっちかだね」
美和「へー。面白い」
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