| “すっごいかわいい声の子がいるー”と思ったら……
真樹「このたびは、よろしくお願いします(笑)」
理恵子「ま、よろしく(笑)」
真樹「えーっと、まあとりあえず、出会いから。私はすっごい覚えているんだ。でも理恵子は絶対覚えてないと思う(笑)。あのね、その当時のフジテレビの6リハ(注・第6リハーサル室のこと)で」
理恵子「ああ、6リハね」
真樹「私は乙女塾の1期生で、それでもう2か月ぐらいやってて、新しく入ってきたんだよね、2期生が。それでフジテレビの夏のキャンペーンの女の子を決めるオーディションがあって、まあオーディションって聞かされてなかったんだけど、私たちが何人か呼ばれていって、そしたらそこに2期生の新しい子たちが、もう歌を歌わされていたのよ。私が最初に見たのはあっちゃん(注・瀬能あづささんのこと)だったんだけど、あっちゃんがちょうど歌っているときで、“あー、すごい歌がうまい”と思ってビックリして。その次か次ぐらいに理恵子だったのね。髪を2つに結んで、黒いミチコロンドンのパーカー着て」
理恵子「あ、お姉ちゃんの(笑)」
真樹「それで“じゃあ歌います”って言って、聖子ちゃんの『ストロベリー・タイム』を歌ったの。覚えてる?」
理恵子「ああ、なんかね、あのときあったんだよね、いろいろ課題曲みたいなのがね」
真樹「それで、『ストロベリー・タイム』を歌った第一声を聞いて、みんなずっこけたんだよね(笑)。“何、この声?”って」
理恵子「あ、声で」
真樹「それでね、すっごいインパクトがあったから覚えてる。♪ウェルカムトゥー スットロベリータイム♪って歌ってたことも覚えてる(笑)」
理恵子「それ、ずっとやってたよね、そのあと」
真樹「だって、声だけでも“すっごいかわいい声の子がいるー”と思ったら、サビにきたら、♪スットロベリータイム♪(笑)」
理恵子「全然覚えてない(笑)」
真樹「それぐらいかな、一番最初の印象は。どこから私のことは記憶にある?」
理恵子「うんとね、CoCoに入ってから。ていうかね、それまでの記憶っていうのが、なんかね、初めてのことばっかりじゃない。だから、“あ、芸能人がいる”とか“あ、この人1期生でこの間テレビに出てた”とか、ホントそんな感じで見るじゃない。やっぱり、それまで普通の中学生だったのに、いきなりテレビ局に入り始めて。だからね、なんか、そのへんの部分部分の記憶がスコンと抜けてるの」
真樹「一緒にCoCoでデビューする前に、『EQUALロマンス』を練習したりしたじゃん、リハーサル室で」
理恵子「ああ、そういうのは覚えてるよ。その前に、実はもう一人いたんだよね。やっぱり2期生で入ってきて、目がくりっとしている、けっこう背が高い女の子で。2期生ってその子とあっちゃんと私だけだったじゃない。だから、なんか、やっぱり1期生の人に対しては、なんかこう、壁じゃないけど、“あ、芸能人だ”っていう感覚がその時点であったんだよね、オーラが」
真樹「ホント? でも理恵子とか、ホントにオーディションを受けて、そのまんますぐCoCoなんだもんね」
理恵子「そうだね。だから何回かは上の広いリハーサル室で、みんなでプロデューサーの人の話とかを聞いたりした覚えはあるんだけど、レッスンを受けたっていうのは、それこそホント、人数が絞られてきて5、6人になって、“この人たち全員が歌を歌えるようになるわけじゃないんだから、がんばらないとだめよ”みたいなこととか、いろいろ言われてたじゃない。でもきっと私たちはできないから、ここでレッスンさせられてるんだろうなっていう感覚があったんだよね」
真樹「そっか。理恵子とかは突然っていうか、入ってすぐにグループで、何もしないでそのまま乙女塾とは関係ない感じで、CoCoになったイメージがあったけどね」
理恵子「でもなんか、期間は全然短いだろうね」
真樹「私たちなんて、1期生で、3か月間レッスンしてたでしょ。CoCoになるまで何もない3か月があるから。で、土日がレッスンなのね。校長先生のお話みたいなものとレッスンがあって、最後に全員で大きいリハ室に呼ばれて、“じゃあ来週からテレビに出るメンバーを発表します”って言われて、毎週毎週そこで発表されて。だから、今週出てたけど、来週出れない子もいるの。そうやってどんどん振り落とされたり、入れ替えられたりとかしてたから、けっこうホントにドキドキで3か月間を過ごしてたね」
理恵子「なんかそういう話してたよね、そういえば」
真樹「それで、3か月で大きいオーディションをして、それでプロダクションが見に来たりとかして、そこで落とされちゃう子は終わりで、残れる子は何人かだけっていうのをやってたから、そういう風な1期生の乙女塾の子から見たら、あっちゃんや理恵子はすごいうらやましかったと思うよ」
理恵子「メイクをする控え室みたいなのがあったじゃない、広いリハ室みたいなのが。あそこでみんなで集まって準備しているときとかに、そんなような話し声が聞こえてたような気もする」
なんかいっぱいいっぱいの生活をしてたよね
真樹「でも、デビューを一緒にしてからは、逆に何かを言われたりとかするのも、CoCo全体みたいな感じだったでしょ、1期生2期生に関係なく。だからわりとすぐ仲良くはなったよね」
理恵子「そうだよね」
真樹「初めてCoCoのポスターができてきたときにさ、覚えてる? リハ室で、“CoCoちゃんのデビューポスターができたから、欲しい人はみんな持って帰ってね”って、乙女塾のメンバーがいる前でポスターを配ったら、誰も持って帰らなかったの(笑)」
理恵子「そうだったっけ。こわいね(笑)」
真樹「こわーいと思って。みんなちらっと見るんだけど、“いらない、私”とか言って、誰も持って帰ってくれなくて。そのときにやっぱりちょっとライバルなんだなって思ったな」
理恵子「そりゃそうだよね。それに、1期生の人からすると、突然2期生で入ってきて、CoCoってグループになって、私たちがいなかったら、自分たちがなれたかもしれないわけじゃない。今考えると、なるほどと思うね」
真樹「そのときは、そんなことを考えている余裕は、たぶん理恵子とかはなかったと思うんだけど」
理恵子「そうだね。そこまで親しくなかったんだよね。まきボーとかと、CoCoというグループへ向けてのレッスンとかをするようになって、話すようにはなってたじゃない。でもそのほかの1期生の人たちとは、ほとんど話さなかったし」
真樹「やっぱり最初からグループに入っちゃうと、ひな壇にみんなで座ってても、私たちだけ衣装が違ったりしてたから、そんなにキャーキャーワイワイコミュニケーションをっていう感じの空気ではなくなってたかもしれないね。でもなんだかんだいって面白かったね、乙女塾は」
理恵子「面白かったね」
真樹「ものすごい団体行動だよね(笑)」
理恵子「だって、総勢で何人ぐらいいたっけ?」
真樹「いつもテレビに出ている子たちだけでも15人ぐらいはいたから」
理恵子「ひな壇に座っていたのが」
真樹「それで、どんどん新しい子が入ってくるじゃない。で、夏休みは夏季セミナーとかいってさ」
理恵子「あったねー」
真樹「地方とかから女の子が来て。あのときに、愛ちゃんがいたの知ってる? 佐藤愛子ちゃん(アイドルグループ“ribbon”の元メンバーの一人)」
理恵子「そうだね。愛ちゃんは最初は3期生じゃないんだよね」
真樹「そう、夏なんだよね。愛ちゃんが夏のときにいて、なんか小熊ちゃんみたいな子がいるなと思ったら愛ちゃんだったんだけど。なんかそんな感じで、けっこう入れ替わりがあったから、後半はもうよくわからないけどね。4期生ぐらいまでだよね、ぎりぎり一緒にやってて、覚えてるのは」
理恵子「そうかもね。あと、3期生とかソロになった人が多いよね。中嶋ミチヨちゃんとか」
真樹「あと、花島優子ちゃんとか。彼女は変わってたよね、最初から(笑)」
理恵子「なんかけっこう遠くから来てたんだよね」
真樹「なかなか濃いキャラだったよね、当時から」
理恵子「でもその場の盛り上げ役みたいになってくれたよね」
真樹「一人だけキャラクターが違ったからね。そう考えると、みんなそれぞれだよね。やっぱりQlairぐらいまでしかわからないね」
理恵子「だって、あまりにもハードだったじゃない、生活自体も。乙女塾の最初のころは、朝から学校へ行って、学校が終わってからダッシュしてフジテレビへ行ってて。早退して仕事に来ることもあったし。なんかいっぱいいっぱいの生活をしてたよね」
真樹「だから、『パラダイスGOGO!!』が終わって、そのあたりから一応タレントとして活動し始めたじゃない。ファーストコンサートとかがあって。覚えているようで忘れているよね」
理恵子「そのときの映像を見ながらとか、そのときにその場所にいてくれた人とか、そういう人と会ったりすると、“ああ”って思い出したりとかするのかもしれないけど。そうだね、意外ととんでしまうけれど、4人になってからの記憶のほうがあるよね」
いつもまきボーは食べ物のことでは文句言ってたよね
真樹「そうなんだよね。やっぱり後半だったっていうのもあるだろうし、自分たちで考え始めたっていうのが大きいから、わりと私も5人のときよりも、4人になってからのほうが、記憶がいっぱいある。だいたい理恵子はさ、私より忘れていくほうじゃない(笑)。何を一番よく覚えてるの?」
理恵子「何って何?(笑)」
真樹「アイドル時代の、グループ時代の活動で」
理恵子「そうだなー。ラジオかな」
真樹「意外なところに来たね(笑)。“コンサートかな”とか言うかと思った」
理恵子「だってさ、コンサートは確かに楽しかったし、今でも映像が残ってるから、見ると“ああ、そういえばこのときはこういうことがあったな”とか、“自分が風邪をひいてつらかったな”とか、そういう記憶はよみがえるんだけど、とにかくQR(注・文化放送のこと)とかLF(注・ニッポン放送のこと)とかに、みんなが座ってさ、いろいろその場で話をしてたこととか、そういうほうが鮮明に目に焼きついてる」
真樹「そうだね。印象はそうかも。やっぱり制服着てて、みんな。それでやたらラジオ局でご飯を食べたりすることが多かったじゃない。そういうのは覚えてるね、やっぱり。いつも京樽か、ミスタードーナツとか、ホントファーストフードばっか食べてたよね」
理恵子「で、いつもまきボーは“私、これ食べれない”って食べ物のことでは文句言ってたよね」
真樹「え、言ってた?」
理恵子「言ってたよ。“私これヤダ。食べれない”って」
真樹「え、ウソ? 私そんなこと言ってた? 全然記憶にない(笑)。恐ろしい、アイドルって(笑)」
理恵子「タコちゃん(注・当時のマネージャーさんの一人)に“タコちゃん、買ってきてよ”とか(笑)」
真樹「やばい(笑)。若かったんだな」
理恵子「で、タコちゃんはさ、なんかちょっと動揺しながらも、自分に頼んでくれたって、一生懸命“宮前、何がいいの?”って、裏でコソコソって聞いて、コンビニとか行って」
真樹「えー、私、何をそんなに主張してたんだろう、食べ物に(笑)」
理恵子「すごい主張があったよ」
真樹「ホント? 全然覚えてないよ」
理恵子「でも、好き嫌いが多い人だからね、もともと。しょうがないよね」
真樹「あと、何覚えてるの?」
理恵子「あと、そうだなー。あ、あとね、どこのラジオ局に行っても、いつもCD見てた」
真樹「そうだった?」
理恵子「そうそう。ダンボールとかの中に入ってて、みんなが“もうこれいらないから持ってっていいよ”って持ってきてくれるやつ。でもけっこう最新のシングルだったりアルバムだったりが入ってて、そういうのをあさってたよね」
真樹「そんなんだ、私(笑)。確かにね、引っ越しのたびに整理すると、見本盤がいっぱい出てきたもん(笑)」
理恵子「でしょ」
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