| 宮前のほうが先に結婚するだろうと思ってたけど
真樹「ミチヨは結婚して、今何年目だっけ?」
ミチヨ「私は3年かな。この子がもうすぐ2歳で」
真樹「何歳で結婚したの?」
ミチヨ「27かな。宮前のほうが先に結婚するだろうと思ってたけど」
真樹「みんなに言われてるんだから。会う人会う人みんなに。“絶対真樹ちゃんのほうが早いと思ったのに”とか」
ミチヨ「“絶対、宮前のほうが先に結婚するだろうなー”って思ってたんだけど、ここまで来たら、“この人、結婚しないだろうな”って思うほうがちょっと強くなってきた(笑)」
真樹「やっぱり?(笑) 昔はね、私がとっくに結婚して、子どもとか産んで、テレビで“ほら、ミチヨおばちゃんが出てるよ”とか言って、絶対やるよとか言ってたんだよね。どういうわけだかね。誕生日も近いからさ、いつもけっこう一緒に祝ったりしてたでしょ。結婚したからつまんないよ、ホントに(笑)」
ミチヨ「そうなんだよね」
真樹「まあでも、よかったけどね。結婚して、幸せで」
ミチヨ「いつも宮前は、結婚願望はけっこうあったよね」
真樹「あったよ。ずーっとあった」
ミチヨ「私は結婚とかずっと考えたこともなかったけど。タイミングだね」
真樹「でもホントに、16からずっと一緒じゃない。いろんなことをして。お互いの恋愛とか、好きだった人とか、タイプだった人とか、だいたい一通り見てきてるじゃない。だから、“最後にミチヨはこういう人を選ぶんだ”って」
ミチヨ「宮前はわからないんだよね。けっこうブサイク好き(笑)。なんかちょっと変わった系が好きで。どうしてそこにいくのっていう」
真樹「えー、そうかなあ。そんなことないよ。いたってノーマル」
ミチヨ「イヤイヤイヤイヤ(笑)。変わった方向に行くよ。いつもそう思う」
真樹「変わってる? ミチヨは王道だよね」
ミチヨ「そうそう。だから私が面食いだったりすると、宮前は誰も選ばないほうへ行ったりとか」
真樹「私からすると、みんなすごい素敵って思っているんだけど」
ミチヨ「そうだと思うけど。ちょっと不安」
真樹「なんで不安なのよ(笑)」
ミチヨ「どんな人を選ぶのかなと」
真樹「1回ホームページでも、私、ずいぶん前に書いたんだけど、すごい好きだった人がいたじゃない。ミチヨのうちで待ち合わせして、“代官山かどこかへご飯を食べに行ってくるね”とか言って、それで、“あとでまた帰ってくる”とか言ったのかな。で、なんか、冷たくされてさ、私。とぼとぼ雨の中を、悲しいなと思って歩いてたら、ミチヨがチャリをすごいとばしてさ(笑)」
ミチヨ「だって歩ける距離じゃなかったから。代官山から、そのころの私の家って、まず普通は歩かないよ。それを、“今歩いてる”って連絡があって、“はあー?”って感じで、“どこのタレントがこの雨の中を歩くの? ちょっと危ないな”と思って、雨の中を自転車で」
真樹「私はちょうど歩道橋を渡っていて、そしたらすごい勢いで、“みやまえー”って叫び声が聞こえて、“なんだろう?”と思ったら、ミチヨが雨の中をチャリをすごいとばしてきて。心配して迎えに来てくれてね、二人でとぼとぼ雨の中を帰ったんだよね」
ミチヨ「なんか危なっかしくて、ほっとけないでしょ。風邪をひいたときには、おかゆを作りに行ったんだよね」
真樹「そうだっけ(笑)」
ミチヨ「あれ、おかしいなー、初めていいことしたのに(笑)。そのころは私が自転車でも宮前の家に行けるぐらいの距離に住んでいて、で、風邪ひいたっていうので、材料を買って、おかゆを作りに行って、一緒に食べて帰って」
真樹「あー、来たね。よくご飯作ったね。うちでおそばを打って食べたね。まずかったね(笑)」
ミチヨ「あれはまずかったね」
真樹「なんか私がね、どこ行ったときだっけ? なんか旅行に行って、おそばを作るセットを買ってきて。で、ミチヨを誘って、おそばを打って。すっごい太いおそばでね」
ミチヨ「短いの」
真樹「そうそう、すごいまずくてね」
ミチヨ「ゆでたらボロボロになったんだよね」
真樹「そうそう。あとメロンパンとかも作ったよね、一緒にね。うちでいろいろご飯を作ったりとか、一緒に食べたりとか。今はミチヨは料理はすごい上手なんだけど、その当時ね、ホント料理しなかったよね」
ミチヨ「そう。包丁の持ち方も知らなくて、じゃがいもの皮もむけなくて、宮前に包丁の持ち方を教えてもらって。だから私の料理の基本は宮前が全部教えてくれたの。私が料理をやろうと思ったのは宮前の影響で」
真樹「今や立派な主婦だもんねー」
恋愛ごとに関しては、ミチヨにいつも助けてもらってたかもしれない
真樹「まあでも、特に私は、好きな人とか恋愛ごとに関しては、ものすごいミチヨに、いつも助けてもらってたかもしれないね。勝手にミチヨのうちに集合にして待ち合わせしたりとかね(笑)」
ミチヨ「“ミチヨのうちに電話があると思うからよろしく”って(笑)」
真樹「携帯がなかったから、そのころはまだ。で、どこを連絡先にしようかなって思って。うちでもいいんだけど、そのころはまだ家が遠くてね。で、ミチヨのうちのほうが仕事帰りとか近かったから、勝手にミチヨのうちを連絡先にして、で、ミチヨに取り次いでもらったりとかして。“じゃあ私がいなかったら、とりあえずミチヨの家で待ってて”みたいな(笑)。そういうことをしてたよね。お世話になりました」
ミチヨ「ねー。いろんなこともあったけど、終わっちゃったしね」
真樹「いろんなことが終わったね、ホントに。まあでも、結婚してから、おだやかだよね」
ミチヨ「ホント? そうだねー。こっちのほうがあってるなって思うの。タレントとして、もちろん今も別に完全にやめたわけじゃないんだけど、アイドルのころからずっと“自分には合わないな”って思いながらやってきたから。なんかタレントさんって、人当たりをよくしないといけなかったり、コミュニケーションをうまくとらなければいけなかったり、悪い言い方をすれば、人にこびなきゃいけなかったりするでしょ。私にはそういうことができなかったから」
真樹「それはへただよね」
ミチヨ「で、誤解されることもすごくあったし、“私には向いてないな”って最初からあった」
真樹「私はどっちかというと、例えばさ、人って見た目から入る部分もあるじゃない。そうすると、その当時の私ってショート・カットだし、なんか話しやすいみたいな雰囲気があって、私から行かなくても、みんなから話しかけてきてくれるし、私もやっぱり話しかけるしって感じだったけど、ミチヨはパッと見もおとなしそうだし、なんとなくみんなも遠慮してね、あんまり声をかけなかったりすると、さらに輪をかけてこの人が、やっぱり自分から話すのが苦手だから、どうしてもね」
ミチヨ「そうなんだよね。だから最初に話したんだけど、宮前が同じ歳なのに敬語でしゃべっていたし。なんかそれは私の性格なんだね、きっと。そういうふうになれなれしく話すまでに、かなり時間がいるっていうか」
真樹「そうだよね。バラエティとかにパッと出て、思いつきで何かをしゃべったりするタイプじゃないからね。“あ、これをしゃべろう”って思っても、もう話題が別にいってたりとかね」
ミチヨ「そうそう。だからね、バラエティとかはあまりやらなかった」
真樹「でもなんか芯は強いっていうのはあるよね」
ミチヨ「なんかね、あるんだけど。へただったね。一言で言うと、ホントへたくそ」
真樹「今のほうが大人になっちゃったからさ、いろいろやろうと思えばできるって感じがしない?」
ミチヨ「うん。でもホントはきっと、宮前のほうが難しい人間だと思う」
真樹「え、そうかなあ(笑)」
ミチヨ「けっこう長い間一緒にいて思うのは、“あ、この子難しいな”って。機嫌が悪いのはすぐわかるし(笑)。そういうのがけっこう……」
真樹「出ちゃうね。よく“何を考えてるかわかんない”とは言われるけど」
ミチヨ「いいときと悪いときが、すごいはっきりしてるでしょ」
真樹「好き嫌いがはっきりしてるんだよ。私、好きな人とは、普通に平気で一日中口をきかないで隣で過ごしてられるもん(笑)」
ミチヨ「そう、なんかね、あると思うよ、そういうところは」
真樹「うーん、そうかなー。どうなんだろう」
ミチヨ「この業界は変わり者が多いから(笑)」
真樹「変わり者って、人のことは言えないでしょ(笑)。一言で終わらせないでよ。でも人それぞれでいろいろあるからね。あ、あれもやったじゃん、一緒に。私がスタイリングして、ミチヨのカレンダーを作ったの」
ミチヨ「あー、そうそう」
真樹「あれ、私、すごい楽しかった」
ミチヨ「なんか、事務所で作っているカレンダーで、季節ごとに、その季節の感じを出したかったので、夏は浴衣にしようと思って。でも、浴衣は自分で着れないし。全部手作りでやりたかったんだけど、メイクも衣装も。でも浴衣だけは自分で着れないからどうしようかと思ったときに、“あ、宮前がいる”って思って。で、宮前にお願いして、けっこういろいろ、洋服を貸してもらったりとか」
真樹「面白かったよね」
ミチヨ「ロケ行ってね」
真樹「そうそう。スタイリストとか、昔、私がなりたい職業だったから、なんかね、ミチヨがこうやって写真撮ってるでしょ。私はカメラマンさんの後ろにいて、“あ、ちょっとすみません”って衣装を直して(笑)。面白かったよね。いろいろやってるね。でも、忘れちゃうもんだね」
ミチヨ「ありすぎるんだよ」
“痛いんだけど、いきみたい”みたいな感じ
真樹「ちょっと結婚の話に戻るけど、今子どもがそろそろ2歳でしょ。子どもはすごいよね。楽しい?」
ミチヨ「うん、楽しい。これはねー、なんなんだろうなー。これはすごいよ。まず出産っていうのは、すごいもんだね」
真樹「出産って何?(笑) 出産って私からすると、すごく痛いのかなっていうレベルの」
ミチヨ「もうねー、そういうレベルじゃないっていうのが、やってみてよくわかったんだけど。なんなんだろうねー」
真樹「でも痛い?」
ミチヨ「“痛いんだけど、いきみたい”みたいな感じ」
真樹「わからなーい」
ミチヨ「みんなウーッってなってるでしょ。でもいきまないと苦しいの、逆に。いきみたくてしょうがないの。でも看護婦さんに“まだいきんじゃだめ”って言われて。よくドラマでもあるじゃない、“いきんじゃだめ”って。すごい苦しいの。いきみたいの、早く。いきむことによって、すごい楽になるのね」
真樹「出てくる感じはわかるの?」
ミチヨ「もうね、マヒしちゃってわからないね。頭もパニック状態だし。なんか、ポロッって。最後のポロッだけは」
真樹「わかんないなー(笑)。そうなんだ」
ミチヨ「例えば、よくドラマとかで“頭が見えてきましたよー”ってあるじゃない。そういうのは全然わからない。だから言われても、“えっ、そうなの?”って思うけど、そういう感覚は全然ないし、最後のポロッていうのだけ(笑)」
真樹「わかんないなー。それはでも、出産してみないと絶対にわからないことだよね。でもやっぱり、私、産んでないのに、初めて見たときとかすごい感動するじゃん。“わ、ミチヨから出てきたのか”と思うと。やっぱり、すごいんでしょ、本人の感動は」
ミチヨ「すごいねー。なんかねー、産まれてすぐに抱かしてくれるじゃない。でも私は夜中だったから、次の日の朝まで会えなかったのね、子どもに。産んでからずっと一緒ではないのね。病院だったから、会えなくて。それが悲しくてつらくてどうしようもないの。その感じって言ったら、もうなんなんだろう、何この感じはっていう、なんか自分をとられるって感じ。それがどうしてそういう感情になってくるのかがわからなくて、病室でワーワー泣いたりとか、夜中に寂しくて。母性本能なのかな、そういうのって」
真樹「そうなんだー。でも人の子の成長は速いってよく言うじゃない。私も今日久しぶりに会ったじゃない。こないだ来たときは、まだ歩行器に乗ってたでしょ。もうしゃべってるもんね、ちょっとね」
ミチヨ「しゃべってる。最近すごい面白いよ、しゃべることが。“まじでー”とか(笑)。“ぶさいくー”とか」
真樹「女の子だから、絶対楽しいよね、これから」
ミチヨ「なんか大変なんだけど、この子にはすごい助けられてて。すごくね、手がかからないの」
真樹「あ、そう。おりこうさんなんだ。でもさ、子育てしていくと、いっぱい、例えばお受験とか、将来こうなってほしいとか、私はまだわからないけど、おいっことかめいっことか見てても、どういうふうになるのかなとか、関係ないのに思うわけよ。親だと、すごい考える?」
ミチヨ「うん、もう2歳だから、もう来年保育園とか、再来年に幼稚園だったりするじゃない。でも、こういうふうになってほしいっていうのは特にないな。そのときそのときで、この子が楽しい環境でお友達が作れればとか、そこまでだね、とりあえず。いいお友達を作って、その中に入ってくれるかなとか、うまいこと作ればおゆうぎとかやってくれるかなとか、そういう心配ぐらいで、お受験とかそういうのは全然考えてない」
真樹「へー。泣いちゃうよ、たぶん、運動会とか、お遊戯会とか」
ミチヨ「この子が産まれてから、ビデオとかよく親が撮るでしょ。私だからね、ビデオを撮る係は」
真樹「うそ、ホントー?」
ミチヨ「だんなさんはあまりそういうのをやらない人で」
真樹「そうなんだー」
ミチヨ「でもなんか、今まで仕事とかやってきて、人間的に成長したとか、あるじゃない。こうやって出産して子どもができてから作られるのは、今まで作られてきたものとまた違うところだから、出産して変わったなっていうのはあるな。転機じゃないけど、仕事を一人でやってたときと、子どもを持つ母親になったときの自分っていうのが、また違うっていうかね」
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