私がミチヨを引き連れて歩いているように思われて
真樹「最初の出会いはは乙女塾だね。私は最初から入ってて、ミチヨが何期だっけ?」
ミチヨ「私は、3期」
真樹「そう、3期で入ってきて、初めてしゃべったのってなんのときだろう? 電車の帰りが一緒で、“一緒に帰ろう”ってたぶん私が誘ったんだね」
ミチヨ「私は、“なんてお姉さんなんだろう”って思って。1期生ってすごいお姉さんに見えた」
真樹「そうなんだ」
ミチヨ「そうそう。同じ歳でも、まだ高校生だったから、先輩後輩の感覚で、私は敬語でしゃべってたの」
真樹「そうそう、敬語だった」
ミチヨ「そういうのはきっちりしてるほうで。“一緒に帰っていただいた”の(笑)」
真樹「そうだよね。そのときは私はもうCoCoで仕事していて、ミチヨは乙女塾に入ってきたばっかりだったからね。で、仕事が終わって、家がけっこう近くだったから、電車に一緒に乗って帰ってたね。最初のうちは、ミチヨがずっと敬語でしゃべってて。で、私はけっこう早いうちから勝手に“ミチヨ!”って呼んでたから、当時の乙女塾のみんなに、私がミチヨを無理やり引き連れて歩いているように思われてね、“かわいそうに、美智代ちゃん”みたいなことを言われたりして(笑)。でも、わりと早いうちからすぐ仲良くなったね」
ミチヨ「そうだね。なんか宮前はすごい世話好きだから。だから後輩としては心強かったっていうか」
真樹「だってなんか、ミチヨはいつも、はじのほうにちょこんっていてさ。乙女塾が団体で座ってると、やっぱり絶対センターにくる子っているじゃない。なんか自然にというか自分でポジションどりして。そうすると、絶対ミチヨは、“こっちに”って言われない限り、“そこはテレビに映らないんじゃないのかな”ってところに座るの(笑)」
ミチヨ「なんでなんだろう。自分でもわからない」
真樹「なんか、肩をこうやって、ちょっとうつむき加減に座っていて。ものすごい気になるでしょ、そういう子って。“大丈夫かな、この子”って。本番中とかも泣きそうな顔してたし(笑)」
ミチヨ「それが狙いだったの(笑)」
真樹「狙いだったんだ。まんまとだまされた(笑)。それからだよね。まあ気になっていたからってわけじゃないんだけど、なんか」
ミチヨ「かわいそうだったから?(笑)」
真樹「まあなんか波長があって。何がきっかけで仲良くなったとか、あんまり覚えてないけど」
ミチヨ「なんかね、1年ぐらい会わなくて、久しぶりに会っても、なんか普通なんだよね」
真樹「そうなんだよね。今回会うのもけっこう久々だよね」
ミチヨ「何年ぶり?」
真樹「何年ぶりってことはないけど、でも1年ぶりぐらいだね、たぶんね。だって唯奈ちゃん(注・ミチヨさんの娘さん)がまだ赤ちゃんだったもんね」
ミチヨ「それでも、なんか、よそよそしくないんだよね。普通はよそよそしいじゃない、1年ぶりぐらいに会う友達って。でもそんなのはないよね」
真樹「そうだね。久しぶりに会っても、昨日も会ったような感覚だよね」
ミチヨ「電話もあんまりしないしね」
真樹「アイドル時代っていうか、仲良くなり始めて、それでミチヨが乙女塾からソロでデビューして、そのあたりは毎日のように会ってるのに、電話でもすごい話したり、ファックスがちょうど普及しはじめたころで、けっこうファックスでやりとりしたりして、いつも一緒にいろんなことしてたよね」
ミチヨ「もう学生気分だったよね」
真樹「ホント、ミチヨの家に1週間分の荷物を持って、泊まりに行ったりとかしてたね。いつぐらいからだろう? やっぱり、二十歳を過ぎたぐらいから、そんなに長電話ってしなくなるよね」
ミチヨ「そうだね、用件だけで」
真樹「で、しばらくブランクがあっても、普通に“明日、ひま?”みたいな、そんな感じだよね。それが、昔から思うんだけど、すごい不思議。あんまり考えたこともなかったけど」
宮前の家に行ったら玄関からずっとCoCoのポスターが貼ってあって
真樹「乙女塾のころの話に戻るんだけど、乙女塾の思い出って何かある?」
ミチヨ「生放送だったじゃない、『パラダイスGOGO!!』が。それで、歌のコーナーでCoCoが歌うんだよね、ステージで。それを指をくわえて見てた思い出がある(笑)。“いつかはあそこで歌いたいな”と思って。なかなか私はデビューできなかったから、すごいうらやましくって。で、いつも“はい、CoCoちゃんはこっちー”って、CoCoは別って感じで忙しかったからね。そういうのをはたで見ていて、“いいねー”なんてほかの子と言ったりしてたし。“いつかはあそこで歌いたいな”と思いながらも、番組が終わっちゃって(笑)」
真樹「ミチヨは『パラGO』では歌ってないんだよね」
ミチヨ「そう、『パラGO』では歌わなかった」
真樹「そうなんだよね。意外だよね」
ミチヨ「歌いそこねたっていう(笑)」
真樹「一回、なんかちょっとあったじゃない。グループでデビューするって話があって、それが流れちゃって。でもその後とかも、誰よりも早く来て、踊りのレッスンとかして、ウォーキングみたいなのとか。乙女塾の控え室って、いつもCoCoもribbonも関係なく、一つのリハーサル室だったでしょ。で、行くとさ、ミチヨがスパッツはいてさ(笑)。ウォーキングのレッスンとかしてて、“すごいなー、えらいなー”と思って」
ミチヨ「あのときは、スタッフも、“中嶋は明日から来ないだろう”と思ったらしいの。私はそんな気はさらさらなくて、何も考えてなかったから、ホントに。で、普通に行ったらすごい驚かれて。で、気がついたら踊りの練習とかをしてて。なんか全然ホントに何も考えてなかった。やらなきゃとか競争心とかそういうのじゃないんだよ、あれをやっていたのは。ただなんとなく流れで、やらなきゃいけないものなんだと思って。自分はダンスができないから、みんなより多く練習しなきゃいけないんだと思っただけで、“なにくそー、このやろー”っていうんじゃないの」
真樹「でも、確かにたんたんとやってたよね」
ミチヨ「そうなのかなー。それをたぶん、みんなは“かわいそうに”と思って見てたのかもしれないけど」
真樹「“かわいそうに”とは私は思わなかったけど。絶対だって一人のほうがいいじゃない。特にミチヨは」
ミチヨ「でも、まずCoCoが出て、ribbonが出て、ソロっていうのが、まあそのとき花島優子ちゃんはいたけど、全然うわさにも聞かなかったから、誰かがソロで出るとかそういうのは。だから、“みんなグループなのかな”ぐらいにしか思わなかったから」
真樹「でも、その後、けっこうすぐだったんだっけ? ちょっとあったんだっけ、デビューするまで」
ミチヨ「うん。けっこう各期の卒業ステージで、“中嶋、これが最後だよ”ぐらいのことを何回も言われて、最後の最後に、事務所が声をかけてくれて、“もうここを断ったらあとはないよ”って脅かされて。それで、今にいたるんだけどね」
真樹「そうなんだ。なんかもっとすんなりと、一人でポンと出るようなタイプだったような感じがするけどね。すごいかわいかったしさ。ごめん過去形で(笑)。やっぱり乙女塾の中でもちょっと違ってたよね。すごい目立ってたし」
ミチヨ「学生のころとかって、やってることは目立ってても、いつも地味だったし」
真樹「乙女塾のときにさ、うちの実家にミチヨが遊びに来たことがあって、うちのお姉ちゃんとかお母さんとかが、初めてミチヨを生で見たときに“こんなにかわいい子を初めて見た”って言ってたんだよね(笑)。“へー、すっごいほっそーい”とか、なんか普通に芸能人を初めて見たときのリアクションってあるでしょ。それをしてた、うちの家族が」
ミチヨ「宮前の家に行ったら、玄関からずっとCoCoのポスターが貼ってあって(笑)。私はまだ自分のポスターとかなかったら、デビュー前だし。“あー、デビューするとみんなおうちがこうなるのかな”なんて思いながら」
真樹「なった?」
ミチヨ「最初はね。今はもうそんな気配すらない」
真樹「そうでしょ。最初だけなのよ。最初はやっぱりさ、ポスター持って帰ったり、雑誌持って帰ったりすると、喜んで貼ったり、ファイルしたりしてたんだけど、今なんて“どこに行っちゃったんだろう、あれ”ってぐらい、みんな興味ないよね(笑)」
ミチヨ「そうだよね」
ミチヨのデビューのときに、三連荘でお花を持っていって
真樹「そのあと、乙女塾や『パラダイスGOGO!!』がなくなってから、ミチヨがデビューしたでしょ。で、よく最初のころさ、ボムでも対談したし、私すごい覚えてるんだ、文化放送でちょうどデビューの日かなにかにラジオをやってたときも、お花持ってったし」
ミチヨ「へー」
真樹「“へー”って?(笑) そのあとになんか、原宿にすごいちっちゃい、アイドルのなんかがあって」
ミチヨ「神社?」
真樹「そうそう、アイドル神社。ミチヨがそこで初めてイベントをしたときも、私、行ってるんだよ」
ミチヨ「あー、そう」
真樹「覚えてないんだ(笑)」
ミチヨ「覚えてない」
真樹「私、ミチヨのデビューのときに、三連荘でお花を持っていって」
ミチヨ「もう、あのときの記憶ってないの、あんまり。なんか、すさまじかったよね、あのころっていうか、今のアイドルはわからないけど、あの忙しさってすごいよね。自分でも記憶がないぐらい、全然わからない」
真樹「私、“ミチヨのお祝いに駆けつけました”って、しつこく3回も(笑)」
ミチヨ「宮前しかいなかったのね、友達がね(笑)」
真樹「でもそのころって、お互い忙しかったじゃん。私もグループだったし、ミチヨもデビューしてさ、イベントとかコンサートとか。でも、時間を見つけてよく会ってたよね」
ミチヨ「原宿を一緒に歩いて、竹下通りを歩きたいんだけど、“自分たちはテレビに出てるタレントだから、やばいんじゃないの、あんなとこ歩いちゃ”みたいな感じで、すごい不安だったんだけど、歩いたんだよね。そしたら誰にも気づかれなかった(笑)」
真樹「そうだっけ」
ミチヨ「そうだよ。すごいそれは覚えてる。“大丈夫かな”ってすごい不安で、もう突っ走ろうぐらいの勢いで歩いてったら、誰にも気づかれなくて」
真樹「もう1周回ろうかとか(笑)。でも、ホント買い物はよく行ったよね。持ってるものが似てたもんね。服とかもね」
ミチヨ「家に遊びに来たりすると、まずクローゼットをあけるんですよ、この人(笑)」
真樹「気になるでしょ、人の服って(笑)。ミチヨとは趣味もけっこう似てたし、買ってるところも似てたから、“どんなものを最近買ったのかな”と思って。で、夜になるとそれを着たりとかしてね、二人でね。あと、何か覚えてる?」
ミチヨ「CoCoのファーストコンサートで、踊ったのは覚えてる」
真樹「踊ってるんだよね、シルエットでね。すごいよね、そう考えると。渋谷公会堂のホントに初めてのコンサートのオープニングが、オーディションみたいな設定で」
ミチヨ「“CoCoができるまで”みたいな」
真樹「そういう設定で、シルエットで、そのとき乙女塾にいた人が踊ってくれてるんだよね、後ろで」
ミチヨ「それも、踊れる子は、例えば“CoCoの宮前真樹の役”みたいなので前に出て行くんだけど、私はそのほか大勢で(笑)、後ろにいて」
真樹「出なかったんだよね、コンサートに。ただシルエットだけで」
ミチヨ「そうそう。で、そのまま帰って。あと、レコ大か何かの新人賞(注・FNS歌謡祭でCoCoが新人賞を取った)で、乙女塾が応援しに行って」
真樹「代表とかいって、ribbonと一緒にでしょ」
ミチヨ「客席で見てたの」
真樹「へんな感じだねー。私を見てたんじゃない(笑)。へんなの」
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